夏になるとあせもができて治りにくい。治療法を教えて

男性/30代
2025/07/09

暑い季節になると、首やひじの裏にあせもができて、市販薬を使ってもなかなか治らず、困っています。治療法を教えてください。

この質問への回答

保健同人フロンティアメディカルチーム

一般的に、あせも(汗疹)には次の種類があり、それぞれ治療法があります。


●水晶様汗疹

皮膚の最も表面にある角層に汗が滞留することによって発生する汗疹です。透明で小さな水疱がポツポツと現れ、かゆみや炎症はほとんどありません。水疱は数日で消えることがほとんどです。新生児など赤ちゃんの顔にできることが多いですが、発熱時などに大人にもできることがあります。

治療法:

特別な治療は行わず、保湿効果のある外用薬の使用や冷房による環境の調整で、自然に症状が落ち着くのを待ちます。


●紅色汗疹

皮膚の表面に近く角層よりも深い表皮の部分の汗腺が詰まることで起こります。1~2mmほどの赤みを帯びたブツブツした発疹で、多くの人があせもと聞いてイメージするものです。かゆみを生じ、ヒリヒリとした痛みを感じることもあります。また、掻くことで患部が広がり、悪化する場合があります。

治療法:

悪化して膿痂疹(のうかしん:皮膚感染症)に発展する可能性があるため、炎症を抑えるステロイドの外用薬が処方されることがあります。かゆみがあまり強くない場合、市販の保湿剤(ローションタイプのものなど)を使って様子をみてもよいでしょう。


ご相談者の場合、症状が長引いている様子ですので、皮膚科を受診されることをおすすめします。あせもの種類を特定し、適切な治療を受けられるとよいでしょう。


あせもを悪化させないために、温度や湿度が高いときには、エアコンや衣類で体温調節を図ります。汗をかいたらハンカチやタオルでやさしく拭き取るとよいでしょう。入浴のあとは、肌の保湿を行うことも大切です。



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