手足のふるえ
最終編集日:2024/1/19
概要
手足のふるえは、何かをしているときに起こるふるえと、じっとしているときに起こるふるえに分けられます。
何かをしているときのふるえは、文字を書いているときや水を飲んでいるときなど通常の動作をしているときに起こります。一般にふるえ以外の症状はなく、両手にみられます。本態性振戦といわれ、中高年の人に多く手に何かを持ったときにふるえが現れる病気です。ほかにもアルコール依存症や甲状腺機能亢進症、尿毒症など神経性の病気の影響が考えられます。
じっとしているときに手がふるえる症状が現れる代表的な病気はパーキンソン病です。ふるえのほかにも、何かをつかもうとして手を伸ばしてもつかめない、歩くと転びそうになるなどの症状があります。これは小脳に障害を受けているために起こる症状です。
受診の目安
救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診
・手足がふるえ意識がない
・高熱が出て呼吸困難を起こしている
医療機関を受診
・じっとしているのに手がふるえる
・足にふるえが出てうまく歩けない
・がぜやインフルエンザが悪化し、頭痛もつづいている
様子をみる
・すでにパーキンソン病などの診断を受けている
・緊張など心的ストレスで一時的にふるえが出た
セルフケア
一般的に手足のふるえは、急いで医療機関を受診しなければならない症状ではありません。ふるえの起こった時期、ふるえの症状、回数、ふるえている時間などを確認してから医療機関を受診すると診断に役立ちます。
考えられる病気
監修
寺下医学事務所 医学博士
寺下謙三