Question

橋本病の薬物治療を受けても改善しない

橋本病と診断され、現在、投薬治療(プレドニン)を受けています。最初の受診からよくなったり悪くなったりのくり返しで、ここ数日は初期と同じ症状(夜中に高熱が出て、大量の汗とのど・あご全体の痛みと頭痛。日中は微熱でからだのだるさや甲状腺辺りの腫れ、物を飲み込むときの痛み)が出ています。体重が急激に減り、手の震えなどの症状も加わったので不安です。今の症状が橋本病なのか、プレドニンの副作用はどんなものがあるのか心配です。

女性/30代

2022/11/19

Answer

まずプレドニンについてはさまざまな副作用があるのは確かです。しかし、副作用はすべての方に出るわけではなく、薬を正しく使うことで副作用を遠ざけることは可能です。ご相談者の場合はどうなのか、検査値や薬の量を参考にどんな点に注意したらよいかなど、疑問や心配点もあわせて主治医へ確認するとよいでしょう。ご自身の状態にあわせた意見がもらえると思います。

次に今の症状が橋本病なのか、との質問に関してです。 橋本病の特徴的な症状には、体温が低くなる、汗が出ない、首が腫れる、便秘などがあります。ご相談者の場合、日中は微熱ですが夜中には高熱が出て、からだの異常なだるさ、大量の汗など、初期の頃と似た症状がここ数日出ています。 手が震える新たな症状が加わり、体重の減少もあって毎日不安な気持ちだと思います。おかかりの医療機関へ新たな症状が加わっていることを伝え、次回の受診まで待つべきなのか、受診を早めるのは可能かなど、相談してみてはいかがでしょうか。

何か病気の可能性があるときや、薬を使いながら経過をみているときは、心配な気持ちを完全に打ち消すことは難しいでしょう。しかし、主治医とコミュニケーションを重ねることで、心配な気持ちを最小限に留めることは可能だと思います。


次の受診の際は、以下の点を整理して相談するといいでしょう。

●今の症状は橋本病なのかどうか

●現在の病状

●治療計画

●治療後に期待できる効果

●薬の副作用

●日常生活での注意点

●経過の中で懸念されること など

上記の説明を受けることで、納得して治療を受けられるのではないかと考えます。


また、主治医とよい関係を築くために大切なこととして、以下の3つが挙げられます。参考にしてみてください。

●対話を重ねる……困ったこと、わからないこと、不安なことは素直に伝えましょう。患者さんも医師も人間なので、何度か会話を重ねるうちに信頼関係を築いていくことができるでしょう。

●質問事項はメモして持参する……あらかじめ聞きたいことを書き出すなどしておくと疑問点が整理でき、短時間で要領よく質問できます。通常、医師の診察は時間に限りがあるので、優先順位を考えて相談するとよいでしょう。

●看護師などのほかの医療スタッフの協力も得る……医師の診察時間は限りがあるので、その場で解決できないことが出てくるかもしれません。看護師など療養を支援するスタッフにも上手に相談すると、疑問や不安が解決されやすくなるでしょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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