Question

人と話すと手の震えが止まらない

人と話すと手が勝手に震えてきてしまい、止められません。思い当たるきっかけは、直属の上司と仕事のことで言い合いになり、カッとなったときがあったので、それ以来ではないかと思います。人に気づかれたら恥ずかしいと思うと、ますます止められなくなります。これは病気なのでしょうか?

男性/30代

2024/02/07

Answer

手の震えは、上司と言い合いになってカーッとしたとき以来ではないかとのこと。とくに人と話すときに手が震えるのであれば、相手にどう思われるか気になってしまうお気持ちは、よく理解できます。手の震えは、人と話すときだけなのでしょうか。どのくらいの期間続いていますか。手の震え以外に、心身の状態に変化はありませんか。


手の震えを経験すると「また起こるのではないか」という不安から、手の震えがよりいっそう起こりやすくなることがあります。「人に気づかれたら恥ずかしい」と思うことで余計に不安が強くなるため、ますます震えが止まらなくなり、自分でコントロールできないことで、さらに不安が強くなるといった悪循環になりがちです。


多くの方が緊張や不安などで手が震えたことがあると思いますが、経験を積むことで同じような状況に慣れ、緊張や不安の度合いが弱くなっていき、手の震えもおさまっていくことが多いようです。悪循環にならないようにするためには「また手が震えたらどうしよう」ではなく「手が震えても構わない」「手が震えることは恥ずかしいことではない」などと考えるようにしたほうがよいでしょう。


また、実際に人と話している最中に「手の震え」や「自分がどう見えるか」など、自分自身のことばかりに目を向けて、頭の中でマイナスの想像を膨らませていませんか。もし、そうであることに気づいたら、自分自身の外側にあること、例えば「話している相手」や「話の内容や用件」などにしっかりと注意を向けるように心がけてみてくださいね。案外、自分が思っている程には相手は自分を見ていなかったり、手の震えについて気にしていなかったりするものです。


手の震えのきっかけとなった上司との関係性については、現在はいかがでしょうか。職場やプライベートなどで、ストレスを感じていることなどはないでしょうか。もし思い当たることがある場合は、しかるべき人に相談したり、ご自分での対処や工夫をしたりして、自分の心身をよい状態に保つよう心がけることも大切です。ストレス発散ができる活動をしたり、リラックスや休息をする時間を持ったりすることも、ぜひ意識して取り入れてみてください。


実は、ご相談者のように、手が震えることをひそかに悩んでいる方は少なくありません。もし、手の震えについて思い悩む状態が半年以上続いている、人と話すことに苦痛や恐怖を感じている、人と話すことを避けるようになった、日常生活に支障が出ている、食欲不振や不眠などの症状が出ている、心身の状態に変化があるというような場合には、医療機関の受診やカウンセラーへの相談を検討されることをおすすめします。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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