パーキンソン症候群

ぱーきんそんしょうこうぐん

最終編集日:2023/6/6

概要

パーキンソン症候群とは、パーキンソン病のような症状が現れていますが、パーキンソン病と診断できない病気の総称です。パーキンソニズムとも呼ばれます。パーキンソン症候群では、パーキンソン病でみられる手足の震えなどの症状はあるものの、原因が薬剤の副作用や脳血管障害、外傷だったり、またパーキンソン病と同じように神経細胞が減っていく病気、例えば、進行性核上性麻痺や大脳基底核変性症であったりします。

パーキンソン病は薬による治療の効果が現れやすい一方、パーキンソン症候群では、こうした薬での効果があまり認められません。

原因

パーキンソン症候群では、ドパミン神経細胞の減少が認められるものの、病気によってそれぞれ原因は異なります。パーキンソン病の主症状と同じような症状を示す病気には、進行性核上性麻痺、大脳基底核変性症、脳血管性の病気、正常圧水頭症、脳炎、薬の副作用などがあります。

症状

パーキンソン病の主症状である手足が震える、動作が緩慢で小さい、筋固縮(関節や筋肉が固まって動かしにくい)がある、バランスが取れず転びやすいなどがみられるものの、原因となる病気によって症状に違いがあります。進行性核上性麻痺では初期から歩行姿勢の不安定、転倒などがあり、大脳基底核変性症では動作の緩慢、筋肉のこわばり、無表情、転びやすいなどの症状がみられます。

検査・診断

パーキンソン病と同じように、問診で手足の震えなどの症状を確認し、視診・触診で筋肉の状態、関節の動きなどを調べます。そして、脳の状態を確認するためにMRI検査やドパミントランスポーターを画像化するダットスキャン、脳の働きを調べるSPECT(脳血流シンチグラフィ)検査などを行い、原因となっている病気を特定していきます。

治療

原因になっている病気によって治療法が異なり、それぞれの病気に対する治療が行われます。また、パーキンソン病と似た症状を現している病気でも、パーキンソン病の薬では効果が期待できません。ただし、リハビリテーションはそれらの病気でもQOL(生活の質)を維持するために有効とされています。

セルフケア

予防

パーキンソン症候群に特別な予防法はありませんが、適切な運動とリハビリテーション、適度な睡眠、バランスのよい食事などが予防につながると考えられています。パーキンソン病同様、からだに異変を感じたら、少しでも早く診察を受け、早期に治療を開始することがとても大切です。

監修

昭和大学 医学部脳神経外科 名誉教授

藤本司

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