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パーキンソン症候群
ぱーきんそんしょうこうぐん

最終編集日:2026/3/27

概要

パーキンソン症候群とは、パーキンソン病のような症状があるものの、パーキンソン病以外の原因でパーキンソン病様の症状を示す状態の総称です。パーキンソン症候群では、パーキンソン病でみられる手足のふるえなどの症状が現れますが、原因が薬剤の副作用や脳血管障害、あるいはパーキンソン病と同じように神経細胞が減っていく病気、例えば進行性核上性麻痺や大脳皮質基底核変性症であったりします。

パーキンソン病に比べると、レボドパなどの薬が効きにくいことが多いですが、病気によっては一定の効果がみられることもあります。

原因

原因はさまざまで、神経変性疾患(進行性核上性麻痺、多系統萎縮症、大脳皮質基底核症候群など)のほか、薬剤の副作用、脳血管障害、正常圧水頭症、脳炎後などでも起こります。病気によって脳内のドパミン系の障害が中心のものもあれば、それ以外の仕組みが関与するものもあります。

症状

パーキンソン病の主症状である手足のふるえ、動作が緩慢で小さくなる、筋固縮(関節や筋肉が固まって動かしにくい)がある、バランスが取れず転びやすいなどがみられるものの、原因となる病気によって症状に違いがあります。

進行性核上性麻痺では、早い時期から歩行の不安定さや転倒が目立ち、上下を見にくいなどの眼球運動の異常がみられることがあります。大脳皮質基底核症候群では、手足の動かしにくさや筋肉のこわばりに加え、左右差が強いことや、うまく動作ができない(失行)などの症状がみられることがあります。

検査・診断

診断では、まず症状の経過や神経学的診察が最も重要となります。そのうえで、MRI検査で脳血管障害や正常圧水頭症などの有無を確認し、必要に応じてDATスキャン(ドパミントランスポーターシンチグラフィ)などの画像検査が行われます。これらの検査は診断を補助するもので、最終的には症状の特徴や経過を総合して判断されます。

治療

治療は原因となる病気によって異なります。薬剤性によるものであれば原因薬の見直しを行い、正常圧水頭症であれば手術治療が検討されることがあります。神経変性疾患によるパーキンソン症候群では、レボドパなどの薬が効きにくいことが多いものの、一部では症状改善がみられることもあります。また、歩行やバランス、日常生活動作を保つためのリハビリテーションが重要です。

セルフケア

予防

パーキンソン症候群全体に共通する、はっきりした予防法は確立していません。ただし、脳血管障害が関係するタイプでは高血圧、糖尿病、脂質異常症などの管理が大切です。薬剤性の場合には、原因となる薬の見直しが予防につながることがあります。

歩きにくさや転びやすさ、手のふるえなどが続く場合は、早めに脳神経内科を受診することが重要です。

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監修

三番町クリニック

村上友太