たん

最終編集日:2024/1/19

概要

たんは、気管や気管支、肺などから排出されるもので、1日に50〜100mL排出されています。健康な人(症状のない人)の場合、たん(分泌物)はすべて飲み込まれて胃に流れ込んでいます。一般に、起床後からだを動かした後に、せきとともに出始め、午前中が多く午後は少なくなる傾向があります。

鼻粘膜(副鼻腔粘膜)からの分泌物が寝ている間に気管に流れ込むこともあり、朝方にたんとして出ることがあります。

たんが出るからといって病気ではありません。たんの色や形状で注意する必要があるかないかがわかります。注意が必要なたんには次のようなものがあります。


●白色や無色のネバネバしたたん

このたんが長期間つづく場合は、慢性気管支炎、気管支拡張症が疑われます。喫煙者には禁煙が必要です。急に出始めた場合は気管支炎や咽頭・喉頭炎など、かぜの症状と考えられます。


●黄色みがかった膿のようなネバネバしたたん

黄色いたんであることが重要なポイントです。感染した細菌は気道/肺に呼び寄せられた白血球に食べられてしまいます(貪食といいます)。細菌を貪食した白血球は自己融解します。このときの白血球の死骸を含む粘液が黄色になると考えられています。ウイルス性感染のみでは白血球は働かないので、たんは黄色にはなりません。

このたんが長期間つづく場合は、気管支拡張症、びまん性汎細気管支炎、慢性気管支炎の可能性があり、たんに血が混じることがあります。急に出始めた場合は肺炎、肺膿瘍、膿胸などの可能性があります。発熱胸痛息切れなどがあれば医師の診察が必要です。


●無色で粘り気の少ないたん

呼吸困難が起こりおさまりつつあるときにこのたんが出る場合は、気管支ぜんそくが考えられます。呼吸困難がおさまらないときはすぐに主治医に連絡しましょう。


ほかにも肺炎で出るさび色やレンガ色のたん、血が混じったたんなどがあります。その際は、早急に医師の診察を受けましょう。

受診の目安

救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診

・たんがつまって窒息状態になっている

・アレルギー反応(アナフィラキシー)が起こり、息ができない

・膿のようなネバネバしたたんが出て呼吸が苦しい

・ぜんそくの発作が出て呼吸ができない

医療機関を受診

・喫煙者で白色や無色のネバネバしたたんが出る

・レンガ色のたんが出て息苦しい

・たんがつまって息苦しいことがある

・たんが出て発熱やせき症状もある

・たんに血が混じった

様子をみる

・たばこを吸うとゼーゼーいう

・朝方にたんがたくさん出るが午後は少ない

セルフケア

たんの色や形状をよく見きわめて対処しましょう。

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監修

千葉大学病院 呼吸器内科 特任教授

巽浩一郎

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