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後腹膜腫瘍
こうふくまくしゅよう

最終編集日:2025/12/19

概要

後腹膜腫瘍とは、膵臓や腎臓、副腎などが存在する後腹膜内に発生した腫瘍の総称です。

脂肪、筋肉、血管、リンパ管、神経などさまざまな組織から発生し、良性腫瘍と悪性腫瘍の両方が存在します。良性腫瘍には、神経鞘腫、血管腫、脂肪腫、奇形腫などがあり、悪性腫瘍には、悪性リンパ腫や脂肪肉腫、平滑筋肉腫、線維肉腫などがあります。

年間の新規発症者は10万人に1人ほどで、常にまれな腫瘍です。

原因

脂肪、筋肉、血管、リンパ管、神経など発生部位となる細胞の遺伝子変異が関与すると考えられていますが、その原因やメカニズムは解明されていません。

症状

初期には自覚症状がほとんどないため、早期発見が難しく、検診や他疾患の画像検査で偶然見つかることも多い腫瘍です。

腫瘍が大きくなると周囲の臓器を圧迫するため、腹痛、吐き気、便秘、排尿障害などの症状が現れます。さらに大きくなると、触診で腫瘤を確認できることもあります。

検査・診断

CT検査、MRI検査などの画像検査で腫瘍の大きさや性状、位置、周辺臓器との関係を評価します。加えて血液検査(腫瘍マーカー含む)や生検(組織検査)などを行います。なお、後腹膜腫瘍は画像所見だけでは確定診断がむずかしく、手術で腫瘍を取り出し、病理検査で診断が確定する場合もあります。

治療

治療は腫瘍の性質(良性・悪性)や進行度、転移の有無などによって異なります。一般に手術療法で患部を切除し、再発や転移のリスクがある場合には、放射線療法や抗がん剤による化学療法が追加されることがあります。

セルフケア

療養中

術後は切除が行われた臓器の機能回復と機能維持を図るとともに、放射線や抗がん剤に対する副作用の対策を行います。

長期にわたる診察と検査、治療が必要になりますので、こころのケアと安心できるサポートを受けて病気と向き合っていきましょう。

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監修

わだ内科・胃と腸クリニック

和田蔵人