舌がん

ぜつがん

最終編集日:2022/1/11

概要

舌がんとは舌にできるがんです。舌がんを含め、歯ぐきや上あご、ほおの粘膜など口のなかにできるがんを口腔がんといいますが、口腔がんに罹患する人の約半数以上が舌がんです。

舌の側面にできることが多いですが、まれに舌の上や先端にできる人もいます。50〜70歳代に多く、男性の発症率は女性の2倍高いとされています。

原因

原因は明らかではありませんが、飲酒や喫煙などによる刺激や、歯並びの悪い歯が舌にあたることによる慢性的な刺激などが誘因になるのではないかといわれています。

症状

口内炎が2週間以上治らない、舌の粘膜に赤や白の斑点ができている、舌に硬いしこりやただれがある、舌の動きに違和感がある、舌にしびれを感じる、などの症状が現れます。進行すると痛みや出血がつづいたり、口臭が強くなったりします。

検査・診断

視診と触診によってがんの大きさを確認します。超音波(エコー)検査と、CTスキャンやMRIなどの画像検査で広がり具合を確認します。細胞診や組織診なども行い、がんが転移しているかどうかはPET検査、骨シンチグラフィ検査で調べます。

治療

手術を行ってがん組織を取り除きます。場合によっては放射線療法、抗がん剤による化学療法などを組みあわせます。

手術では、がんの進行具合によって、舌部分切除術、舌半分切除術、舌全摘出術のうちから選択されます。がんが小さければ、舌部分切除術を行い、その場合は日帰りで済むこともあります。切除する範囲は小さく、舌の変形はあっても嚥下や味覚などへの影響はほとんどありません。

舌半分切除術の場合には術後、1週間ほどは鼻からの流動食と点滴による栄養管理が必要です。機能障害は生活に支障をきたさない程度にとどまり、味覚障害も起こりません。

舌全摘出術の場合は、欠損した部分を胸や手からの皮膚で再建する手術もあわせて行います。縫合部が落ち着くまでには数カ月かかることが多く、術後の機能障害も避けられません。

セルフケア

予防

禁煙、適量の飲酒、栄養バランスのよい食事、運動などを心がけることで予防効果が期待できます。舌がんは2cm以下の初期段階で転移のない状態で発見できれば、5年生存率は90%にのぼります。舌に違和感があれば検査を受け、早期発見に努めることが大切です。

監修

寺下医学事務所 医学博士

寺下謙三

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