唾液腺がん

だえきせんがん

最終編集日:2021/12/21

概要

唾液腺とは唾液をつくる臓器の総称で、大唾液腺と小唾液腺に大別されます。大唾液腺は耳の下にある耳下腺、あごの下にある顎下腺、舌の下にある舌下腺などで、小唾液腺は口腔や咽頭内にたくさん散らばっています。こうした唾液腺の組織にできるのが唾液腺がんです。

一般に唾液腺がんは耳下腺と顎下腺に発生することが多く、舌下腺や小唾液腺にできるケースはまれです。

発生部位の腫れから腫瘍ができていることに気づくケースが多いようです。ただし、触診や一般的な検査では腫瘍が良性なのか悪性なのかを判別するのはむずかしく、手術で組織を取り出してはじめてわかることも少なくありません。

原因

唾液腺がんの原因はわかっていません。

症状

耳の下やあごの下などが腫れていることで異常を感じるケースがほとんどです。ほかに特徴的な症状はありません。

ただし、進行すると発生部位によっては顔面の神経に影響を与え、顔面神経麻痺が現れることがあります。また発生部位の腫れが急に大きくなり、痛みが現れることがあります。腫瘍の急激な増大は悪性腫瘍を疑う症状と考えられます。

検査・診断

唾液腺は複数の部位に広がっていて多彩な細胞が集まっている組織でもあり、がんの形態もさまざまです。唾液腺がんは、術前に腫瘍の悪性度や進行具合などを確認するのがむずかしいがんのひとつです。

問診や触診で腫瘍の位置や大きさを確認し、超音波(エコー)検査やCT検査、MRI検査を行います。病変の広がりや周囲への癒着などをある程度把握したうえで、穿刺による細胞診を行います。さらに検査の精度を上げるために組織診が行われることもあります。

治療

唾液腺がんの場合、切除が可能と思われる場合は手術療法が選択されるケースが多いです。

手術の際、発生部位によっては顔面神経やあごの骨などの切除が必要になるケースが多くあります。こうしたケースでは術後のQOL(生活の質)が大きく下がってしまうため、最近はできるだけ温存させる手術が主流になっています。神経の切除が必要な場合でも、他部位から神経を移植してできるだけ麻痺を回避する治療が行われます。

術後の結果によっては放射線療法が行われることもあります。

セルフケア

療養中

唾液腺がんはがんの組織型やその悪性度によって術後の再発や転移の発生頻度、早さなどもさまざまです。治療が終了してからも、医師の指示に従い、定期的な診察や検査が必要になります。

病後

唾液腺がんはがんの組織型やその悪性度によって術後の再発や転移の発生頻度、早さなどもさまざまです。治療が終了してからも、医師の指示に従い、定期的な診察や検査が必要になります。

監修

寺下医学事務所 医学博士

寺下謙三

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