屈折弱視くっせつじゃくし
最終編集日:2022/4/7
概要
0~10歳の感受性期(成長に影響を及ぼす時期)に、ピントが合わずきちんと見えていない状態がつづくと、視力が発達せず屈折弱視になります。
生まれたばかりの子の視力はぼんやり見える程度で成長とともに徐々に発達し、多くは6歳頃までに1.0程度になります。しかし、成長過程に何らかの原因で視力の発達が止まると、十分な視力が得られなくなります。早期に発見し適切な治療を行えば正常な視力に回復するため、早期発見が重要です。
原因
視機能の発達が途中で止まってしまうことが原因といわれています。
生まれたときには視覚はまだ十分に発達しておらず、成長とともに少しずつ視覚と脳が発達していきます。8歳頃までに正常な視覚刺激を受けなかった場合、視力障害が起こります。
症状
4~5歳くらいの時期に、目を細めてものを見たり、左右の目の向きがずれていたり、片方の目を覆ったりするなどの症状がみられたら、すぐに眼科を受診する必要があります。
検査・診断
小児の場合、自分自身では気づかないことが多いため、健康診断で発見されることが多いです。眼科では、調節麻痺薬(アトロピン)の目薬を使って屈折を調べる検査を行うこともあります。
3歳児健診でオートレフ検査(目のピントが合っているかを調べる検査)を行っている自治体もあります。
治療
眼鏡をかけて屈折異常を矯正する治療を行います。
セルフケア
予防
5歳くらいまでに早期発見され、治療を受けた場合は、弱視を矯正することができるため、小児健診や就学時健診などをきちんと受けることが重要です。
目を細めるなどのちょっとした変化に、身近にいる大人が気づくことが大切です。
監修
井上眼科病院 院長
井上賢治
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