Question

子どもの視力低下が心配

これまで視力に問題のなかった子どもが、学校の視力検査で左右とも0.3未満の視力のため、眼科に行き相談するよういわれました。両親ともに眼鏡をかけていますが、これまで子どもから「ものが見えづらい」などの訴えもなかったので驚いています。考えられる原因などあれば教えてください。

女性/30代

2022/09/25

Answer

昨年まで問題がなかったのに、お子さんが視力検査で左右とも0.3未満で眼科受診をすすめられたとのこと。目に入った光は、角膜と水晶体で屈折して網膜にピントが合い、像として映し出されます。その像が視神経を通して脳に届き、映像として認識されます。


生まれたばかりの赤ちゃんの目は、明かりがぼんやりわかる程度の視力しかありません。3歳になると視力検査ができるようになり、ほぼ正確に視力がわかります。

視力検査は物を見て、それを見えたと反応することができる必要があるので、実際に見えている視力よりも低くなります。3歳を過ぎると、正常ならほぼ1.0の視力があります。検査に慣れていないことも多いので、0.7くらいでも正常と判断しますが、近視や遠視、乱視などの屈折異常が視力の妨げになっていることがあり、放置すると正常な視力に届かないことがあります。


学童期の視力低下の原因は、近視、遠視、乱視などの屈折異常によるものがほとんどといわれますが、裸眼視力だけでは、目の状態の変化を正確に把握することはできません。眼科では目の屈折状態などを精密な機械で計測し、度数の入ったレンズで見え方を確認していきます。また、視力が落ちたときは屈折異常だけでなく、ほかの眼疾患が起きていることもあるので、必ず眼科を受診するようにしましょう。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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