気分の落ち込み

最終編集日:2024/1/19

概要

一時的に気分が滅入ったり、嫌なことがあって落ち込んだりするのはだれもが経験することです。

注意しなければいけないのは、日常生活に支障をきたすほどの精神的な落ち込みや自殺願望がある場合です。病的な気分の落ち込みを「抑うつ」といいますが、抑うつの原因には次のようなものがあります。


うつ病

あらゆることに意欲がなくなり、趣味や娯楽にも興味がわかなくなります。早朝に目が覚めますがこころの状態は朝がいちばん悪く、午後になると少し元気が出てきます。熟睡できない、何を食べてもおいしいと思えない、性欲がわかない、涙もろくなるなどの症状が現れ、寂しい、悲しい、という感情に支配された精神状態がつづきます。


●自律神経失調症

交感神経と副交感神経からなる自律神経のバランスが崩れることで身体的、精神的な症状が現れる疾患です。だるい、眠れない、イライラする、不安感がある、情緒不安定になる、などの症状が現れ、精神状態が安定しないために抑うつ状態に陥りやすくなります。


更年期障害

女性のからだは、閉経とともに女性ホルモンであるエストロゲンの血中濃度が低下していきます。この影響を受けてさまざまな身体的、精神的な症状が現れます。ホットフラッシュ、発汗、動悸、めまいなどの身体症状が強く出るケースもあれば、気分の落ち込み、イライラ、意欲低下、食欲低下、不眠などの精神的症状が強く出るケースもあり、両方の症状を伴う、あるいはほとんど症状が出ないという場合もあります。個人差が非常に大きいため感じ方もさまざまですが、更年期を終えればどの症状も自然に軽快します。


●そのほかの疾患による抑うつ

甲状腺機能低下症、クッシング症候群やアジソン病などの副腎皮質機能障害、パーキンソン病、認知症、アルコール依存症などでも抑うつの状態に陥ることがあります。

・薬剤の服用による抑うつ

肝炎治療のためのインターフェロン投与は、うつ病をひきおこす副作用があることが知られています。また血圧降下剤、副腎皮質ステロイド薬、経口避妊薬などもうつ状態を招くことがあります。

受診の目安

救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診

・自殺未遂をした

・パニックを起こしている

医療機関を受診

・何事にも意欲がわかない

・何をしても気分の落ち込みが解消されない

・何日も眠れず、不安感が強い

・自殺願望がある

様子をみる

・ホットフラッシュなど更年期障害の症状がある

・気分転換を図ったら落ち込みが軽減した

・親しい人と話したら気持ちがすっきりした

セルフケア

気分転換を図る、運動する、周囲の人に相談する、などの解決策を試してみて効果がみられ、時間の経過とともに通常の精神状態に戻れるならば心配する必要はありません。

考えられる病気

監修

赤坂溜池クリニック院長

降矢英成

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