生理前のうつ症状は何科を受診?

2025/04/08
生理前には、毎回「うつ」のような状態になり、気分が落ち込んでしまいます。このような症状は治療で治すことができるのでしょうか? また、何科を受診するのがいいのでしょうか?
この質問への回答
小山嵩夫クリニック 院長 小山嵩夫
月経(生理)前になると気分が落ち込む、やる気が出ない、体がだるい、何をしても楽しくない、眠れないなど、うつのような症状が現れる場合、PMS(月経前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)の可能性があります。PMDDはPMSよりも精神症状が重く、著しく憂うつな気持ちに陥って、日常生活や仕事、人間関係などに支障をきたすことがある病気です。
PMSもPMDDも、投薬やカウンセリング、日常生活の工夫などによって症状を改善することも可能です。栄養バランスのよい食事、十分な睡眠、適度な運動、ストレス対策を行うことで症状の改善がみられることもあります。
通常、PMSなら婦人科、PMDDなら婦人科、心療内科、精神科が対応しますが、受診前にはどちらの症状か判断が難しいため、まず婦人科を受診するのがよいでしょう。婦人科では、PMS、PMDDに対して主にホルモンのバランスを調整する低用量ピル、月経トラブルに効く漢方薬などが処方されます。心療内科や精神科では、PMDDに対して主に抗うつ薬や抗不安薬の処方、カウンセリングなどのメンタルケアを行います。症状によっては婦人科から心療内科、精神科を紹介したり、婦人科と心療内科(または精神科)が協力して治療にあたることもあります。


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