尿が濁る

最終編集日:2024/1/19

概要

健康な人の尿は、透明で淡黄色から淡黄褐色です。尿は水分の摂取量、食べ物、薬や病気、体調の影響を大きく受けるため、一時的な変化がよくみられます。しかし、尿が濁っている状態がつづく場合は、からだに何らかの異常が起きていると考えられます。

尿が濁る原因としては、食習慣が挙げられます。ほうれん草やバナナなどに含まれるシュウ酸や、肉などの動物性たんぱく質のとりすぎは、尿中にシュウ酸カルシウムの結晶ができやすくなり、濁りが出ます。また、尿の通り道に細菌感染を起こしたことによる濁りや、血尿による濁りがあります。

尿が濁ることに加え、残尿感、頻尿、排尿痛、腹痛、発熱などを伴う場合があります。尿の濁りが1週間ほどつづくようであれば、腎臓や尿の通り道に異常が起きている可能性があります。

受診の目安

救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診

・高熱、強い腹痛、血尿がある

・発熱、背中の痛みがある

・顔色が悪く、倦怠感がある

医療機関を受診

・残尿感、頻尿、排尿痛がある

・検診の尿検査で異常を指摘された

・尿の濁りがつづいている

様子をみる

・一時的なものだった

セルフケア

尿が濁っているだけでなく、頻尿や排尿痛がある場合には、できるだけ早く医療機関の受診をおすすめします。

考えられる病気

Xで送る
LINEで送る
Facebookで送る
URLをコピー

監修

昭和大学病院 泌尿器科 講師

前田佳子