尿の量が少ない
最終編集日:2024/1/19
概要
排尿の回数や量には個人差があり、健康な人の1日の尿の量は大体1000mL~2000mLとされます。尿の量は水分の摂取量、暑さやスポーツによって汗をかくなどの状況や環境でも増減します。
食あたりや吐き下し、脱水症状、熱中症などからだの水分不足によっても、排尿量は減少します。1日の排尿量が400mL以下を乏尿、100mL以下を無尿と呼びます。乏尿や無尿のときは、からだに何らかの異常があると考えられます。
尿の量が極端に少ないと体内の老廃物を外に出すことができず、不要なものが蓄積されるため、からだにさまざまな不調をきたします。
尿の量が少なく、全身の倦怠感やむくみ、食欲不振などの症状がみられると腎臓の機能低下が疑われます。また、息切れ、動悸などがある場合は心不全の可能性が考えられます。
受診の目安
救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診
・1日中、尿が出ない
・血尿、全身の倦怠感、むくみがある
・嘔吐や下痢がつづき、水分がとれない
医療機関を受診
・残尿感がある
様子をみる
・軽い食あたりで吐き下した
・軽い熱中症になった
・元気も食欲もある
セルフケア
排尿のトラブルは重篤な病気が隠れていることがあるため、飲水量が減っていないのに尿の量が少なくなったと感じたら医師の診察を受けましょう。
考えられる病気
監修
昭和大学病院 泌尿器科 講師
前田佳子
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