Question
前立腺がんのPSA検査が一般検診で行われないのはなぜ?
前立腺がんのPSA検査は、なぜ住民検診や職場の一般検診では行われないのですか?
男性/50代
2022/06/27
Answer
厚生労働省は「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」に基づき、市町村による胃がん、子宮頸がん、肺がん、乳がん、大腸がんに対するがん検診を推進しています。一方、前立腺がん検診(PSA検査、直腸診ともに)は、厚生労働省の推進するがん検診に該当しておらず、その実施の判断は市町村に委ねられています。
前立腺がん検診のうちPSA検査は、効果があるとする研究結果と効果がない、あるいは不明とする研究結果がそれぞれ多くあります。そして、がん検診の目的である、がん死亡率の減少につながることが証明できる信頼性の高い研究はまだ行われていないのが実情です。現時点ではPSA検査における研究結果の多くが一致しないため、がん死亡率の減少に対する評価が十分に確認できず、住民検診や職場検診などの対策型検診としてはすすめられません。
任意型検診として行われる場合には、受診者に対し、効果が不明であることと過剰診断などの不利益について適切に説明が行われれる必要があります。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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