前立腺がんの予防法を知りたい
以前、父親が前立腺がんの治療をしました。家族歴がある人は前立腺がんに注意することが必要といわれましたが、前立腺がんの予防にはどのようなことが必要ですか。
男性/50代
2021/12/21
前立腺がんは多くの場合、比較的ゆっくり進行するおとなしいがんと考えられています。欧米諸国に多く見られるがんといわれていましたが、最近では日本でも加齢に伴い発症率が増えてきています。前立腺がんの発症リスクは、高年齢、血縁者の中に前立腺がんの方がいること、などがあげられます。
一般的な前立腺がんの予防には、豆類、穀物、緑黄色野菜などが含まれる和食中心の食事が勧められています。栄養素として、βカロチン、ビタミンA、E、D、C、イソフラボン、リコペンが多く含まれる食事は、前立腺がんの発症を低下させるといわれています。主食、主菜、副菜のそろったバランスのよい食事をしていれば、これらの栄養素は万遍なくとることができるものです。また、控えたほうがよいとされているものは、動物性脂肪を多く含む食品、砂糖、牛乳、油脂などです。
「日本人のためのがん予防法」では、禁煙、節度のある飲酒、バランスのよい食事、身体活動、適正な体形、感染予防が効果的といわれています。
こうした予防法のほか、健康診断や人間ドック、前立腺がん検診などを機に、前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSA検査を受ける方法があります。PSA値は、前立腺がんを早い段階で見つけるための検査です。この検査が基準値を超え、精密検査を勧められたときには、専門の泌尿器科への受診が必要となります。必要時、医師の指示の元で、前立腺の生検が行われることがあります。前立腺の生検は、前立腺がんの確定診断のための重要な検査です。
前立腺がん検診の受診間隔は、PSA値が0.0~1.0ng/mlであれば3年ごと、2.1ng/ml~基準値以下であれば毎年、4ng/mlに近いときは半年から1年が目安とされています。PSA値は前立腺の肥大や前立腺の炎症などでも上がることがありますから、受診間隔は医師に相談をして、効果的に検査を受けるとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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