新型コロナ感染で呼吸器疾患を持つ人の重症化リスク
新型コロナ感染における呼吸器系疾患を持つ人の重症化リスクを教えてください。
女性/20代
2023/01/23
新型コロナウイルス感染症では、基礎疾患のある方は重症化しやすく、注意が必要とされています。基礎疾患には、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、ぜんそく、間質性肺炎などの呼吸器疾患も含まれていると考えられます。
本来、気道は、気管や気管支の表面が粘膜で覆われ、粘液の分泌や線毛運動でウイルスから身を守る働きがありますが、呼吸器疾患の方はこれらの働きが低下し、ウイルスが侵入しやすい状態になっています。新型コロナウイルスは肺炎を起こしやすい特徴があり、酸素不足になりやすい呼吸器疾患の方が感染すると、重症化する恐れがあります。
新型コロナウイルス感染症の初期症状は、かぜなどの症状と区別がつかず、症状による診断は困難です。感染した場合、重症化しないためには、できるだけ早期の診断と適切な治療を受けることが大切です。少しでも普段の症状を超えるような発熱やせき、息苦しさが現れたり、気になる症状がある場合には、早めにかかりつけ医に電話でご相談ください。
また、受診中の医療機関が休診の場合の対応について、主治医にあらかじめご相談しておくとよいでしょう。事前に相談をして、緊急時の救急搬送を受診中の医療機関へと指示されていれば、受け入れ先の調整の時間短縮につながり、早期に適切な治療が可能になります。
ステロイド吸入薬はぜんそくの治療にとって最も重要な薬で、かぜやインフルエンザなどの感染時もぜんそくの悪化を防ぐために継続して使用することが推奨されている薬です。自己判断で減量、休薬せず、主治医に相談のうえ、治療にあたってください。
※2022年1月31日時点の内容です。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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