包茎ほうけい
最終編集日:2022/3/31
概要
一般に陰茎の先の部分の亀頭は、子どものときは包皮に覆われていますが、成長すると亀頭が露出します。成長しても亀頭が露出しない状態を包茎といいます。
包茎は手で簡単に露出させられる仮性包茎と、露出が困難な真性包茎があります。また、無理に亀頭を露出させたため、亀頭の根元に包皮が食い込んで戻らなくなる場合があります。これを嵌頓(かんとん)包茎といいます。
原因
生まれたばかりはほとんどが真性包茎です。思春期になると自分で包皮を下げることができるようになり、成人になるまでにはほとんどが真性包茎ではなくなります。
症状
常に包茎状態にあると、包皮と亀頭の間に恥垢(ちこう)がたまり悪臭を発することがあります。ただし、無理にとると赤く腫れて痛みを伴うことがあります。
嵌頓包茎の場合は、包皮が食い込んだことで血流が悪くなり、亀頭が痛くなったり、変色したり、組織に障害が発生したりして、重症化すると緊急で手術が必要になることもあります。疑わしい場合は急いで泌尿器科で診察を受けることをおすすめします。
検査・診断
医師による視診、触診で診断できます。
治療
包茎自体は病気ではないため、とくに子どものうちに治療をすることはほとんどありませんが、包皮口がピンポイントのように狭く、尿の出にも悪影響が出ているようなら治療が必要です。成人して、包皮や亀頭の炎症などがあれば、症状にあわせた治療を行います。
また、包茎のため性行為ができないと思い込んだり、精神的なストレスを感じたりするケースでは治療が行われることもあります。
治療には、包皮を切開して亀頭を露出させる手術と、軟膏などを塗って包皮を手で下げ亀頭を露出させることを継続的に行う方法があります。
セルフケア
予防
包茎で亀頭と包皮の間に恥垢がたまると、異臭やかゆみなどの原因になります。入浴時に洗って清潔を保つことが大切です。
なお、洗うときには石けんなどは使わず、ゆるめの湯で亀頭や包皮を傷つけないように、やさしくていねいに洗いましょう。
監修
なかむらそうクリニック 院長
中村聡
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