月経の出血量が多い、少ない

最終編集日:2024/1/19

概要

月経の際の出血量には個人差がありますが、通常のナプキンやタンポンで対応できる量であれば問題ないことがほとんどです。ただし、何らかの原因によって出血量が多すぎる、または少なすぎるというケースもあります。


●過多月経

1周期の月経の総出血量が140mL以上ある場合を「過多月経」といいます。日中でも夜間用のナプキンを使わないと対応できない、レバーのような血液の塊が経血に混じっている、などの場合には過多月経の疑いがあります。月経期間が長く、8日以上つづく「過長月経」を併発するケースもあります。子宮筋腫や子宮腺筋症などの疾患が原因となっていることがあります。


●過少月経

1周期の月経の総出血量が20mL以下である場合を「過少月経」といいます。出血量のピークである2日目でも、おりものシートなどで間に合ってしまう程度の出血しかない場合には、過少月経の疑いがあります。2日程度で月経が終わってしまったり、月経があったりなかったりする月経不順の症状を伴うこともあります。子宮の発育不全がみられることが多く、甲状腺ホルモンの分泌に異常が起きている場合もあります。


受診の目安

医療機関を受診

・日中でも夜間用のナプキンを使わなければいけないほど出血量が多い

・1時間ごとにナプキンを交換しなければいけないほど出血量が多い

・経血に血の塊が混じっている

・月経が8日以上つづいている

・2日目でもおりものシートで足りるほど出血量が少ない

・月経が2日くらいで終わってしまう

・月経不順がある


様子をみる

・一時的に出血量が増えたが、徐々に減少した

・一時的に出血量が増えたが、翌月は正常に戻った

・一時的に出血量が減ったが、翌月は正常に戻った


セルフケア

過度のストレスや不安など、心理・精神面の問題を取り除く心がけや、生活習慣を見直すことも大切です。月経時の出血量は個人差がかなりあるため、普段から月経周期、出血量など自分自身のパターンを把握しておくとよいでしょう。

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監修

小山嵩夫クリニック 院長

小山嵩夫

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