子宮筋腫の薬物療法について知りたい

女性/30代
2025/07/15

子宮筋腫があり、薬での治療を検討しています。子宮筋腫の薬物治療について、どんな方法があるのか教えてください。

この質問への回答

保健同人フロンティアメディカルチーム

子宮筋腫の一般的な薬物療法についてご紹介します。


●対症療法

過多月経、過長月経、月経痛などの症状を改善するために行います。NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)=疼痛改善、鉄剤=貧血改善などが使われます。

●ホルモン療法

LEP製剤(低エストロゲン・プロゲスチン配合薬)、プロゲスチン製剤、IUS(子宮内黄体ホルモン放出システム)による治療は、過多月経や月経困難症の改善に有効とされています。

●偽閉経療法

エストロゲンの産生を抑えて筋腫を縮小させる治療です。服薬中は無月経になること、卵巣機能が抑制されるために更年期障害のような症状が起こり得ること、骨量が減少すること、長期間の使用は認められておらず6カ月しか使えないことなどを理解して、治療に臨む必要があります。また、服薬を中止すると筋腫は再度増大し、症状も再燃します。


子宮筋腫で積極的な治療が必要となるのは、筋腫が大きい、貧血や月経困難などの症状が強いなどの場合で、薬物療法や手術が考慮されます。

治療を行うかどうか、また、どのような治療法を選ぶのかは、子宮筋腫の大きさや自覚症状の有無・程度、挙児希望(赤ちゃんを妊娠・出産したいかどうか)などにより、個別に判断されます。主治医とよく相談し、納得されたうえで治療を受けられることをおすすめします。



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