尿もれ、尿失禁
最終編集日:2024/1/19
概要
尿もれ、尿失禁は種類も程度もさまざまです。
骨盤底筋の緩みが原因でせきやくしゃみをしたときに軽くもれてしまうタイプ、前立腺肥大や糖尿病などの病気が原因でぽたぽたともれ出てしまうタイプ、脳からの命令がうまく伝わらずにトイレに入って下着を下げたとたんにもれてしまうタイプなどがあります。
50代以上になると、原因も症状も単独ではなく、混ざり合ったタイプが多くみられます。高齢者の場合は、手足が不自由になるなど、トイレに行くまでに時間がかかってもれてしまったり、認知症によって尿を出すことが認識できなくなって失禁してしまったりすることがあります。
治療には、骨盤底筋を鍛える体操、膀胱を広げる訓練、薬による治療などがあります。
受診の目安
救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診
・倒れてしまって意識がない
医療機関を受診
・せきやくしゃみ、大笑いをしたときに尿もれする
・重い物を持ち上げたときに尿もれする
・尿意を感じたら、すぐにトイレに行かないと間に合わない
・トイレで下着を下げたときに間に合わずに尿もれする
・尿がたまっていないのに、トイレに行きたくなることがよくある
・尿もれが不安で電車などに乗れない
・水の音を聞くと急にトイレに行きたくなり、もれてしまう
・気づかないうちに少量の尿がもれて、下着がぬれる
様子をみる
・尿もれは一度だけで、その後はみられない
セルフケア
命にかかわるわけではないので、受診しないで我慢している人も多いようですが、生活の質を下げないためにも、泌尿器科専門医を受診することをおすすめします。
考えられる病気
監修
昭和大学病院 泌尿器科 講師
前田佳子