子どものおねしょがなかなか治らない
5歳の子どものおねしょがなかなか治らず、寝るときにはまだおむつが必要です。一度、小児科に相談したほうがよいでしょうか?
男性/30代
2024/09/06
子どものおねしょは、日本泌尿器科学会によると「5歳以上で1カ月に1回以上の頻度で夜間睡眠中の尿失禁を認めるものが3カ月以上つづくもの」と定義されています。
一般的に5歳児では、約2割がおねしょ(夜尿)をしているといわれ、夜間に尿がつくられる量と膀胱の大きさのバランスの悪さ、睡眠中の排尿を我慢する脳の発達が追いついていない、などが原因といわれています。
まずは、おねしょをしないために生活習慣の見直しを行ってみてはいかがでしょうか。以下にポイントを紹介します。
●水分のとり方に注意する
水分は昼間に多くとり、夕方以降は控えめにします。夕食は薄い味付けにすると水分が控えられます。
●規則正しい生活を心がける
夜更かしをしていると、おねしょも続いてしまいます。毎日の生活リズムを見直してみてください。
●からだを冷やさない
おねしょが多い子どもの多くは、冷え性の傾向にあります。就寝直前の入浴や、衣類の工夫などもしてみましょう。
●膀胱に尿をためる練習をする
昼間、無理をしすぎない程度にトイレに行くのを我慢します。お話や遊びなどで気をそらすといいでしょう。
●就寝直前のトイレを習慣づける
おねしょ予防のために夜中に無理やり起こすと、おねしょの回数は減りますが、睡眠のリズムが崩れたり、夜間、睡眠中にトイレに起きる習慣がついたりします。就寝直前のトイレを習慣づけましょう。
生活習慣の見直しをしても状況が変わらなかったり、お子さん自身が強く気にするようであれば、かかりつけの小児科で今後の対応策について相談されることをおすすめします。
また、家族は焦らず、怒らず、そっと見守る姿勢で接するとよいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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