尿意が我慢できない
尿意を感じると我慢しにくく、慌ててトイレに駆け込みます。尿量はそれほど多くありません。残尿感や痛みはないので、膀胱炎とは違うと思われます。尿に濁りはないものの、少しにおうような気がします。どのような病気が考えられますか? 夜中に排尿のために起きるのは1回程度です。
女性/50代
2024/02/20
今回は、残尿感や痛みはなく、夜間もほとんど起きない状況で、尿意を感じると我慢できない症状の場合、どのような病気が考えられるかとのこと。
尿意が我慢できない、トイレに間に合わない場合、おもに過活動膀胱など泌尿器科の疾患の可能性が考えられます。そのほか、尿路結石や脳の問題で起こることもごくまれにあります。通常、尿意は膀胱にある程度の尿がたまり、膀胱の筋肉が収縮することで起こりますが、過活動膀胱の場合は、尿量に関係なく膀胱の筋肉が収縮するので、少量の尿がたまった状態でも尿意を感じてしまうのです。膀胱に特に大きな問題がなく、加齢や骨盤底筋などの筋肉の衰えが原因でも似たような症状となることもあります。これらの症状が日常生活に差し支える場合は、治療の対象となります。
一方、残尿感や痛み、不快感などを伴う頻尿症状の場合は、膀胱炎をはじめとした泌尿器系の感染が考えられます。ご相談者の場合、膀胱炎ではないようですが、症状の原因や状態について知るためにも一度泌尿器科の受診を検討してはいかがでしょうか。また、日常的に行える膀胱訓練と体操を以下に紹介します。これらは膀胱の尿量を増やすことや筋力を鍛えることで症状を改善させる方法です。
●膀胱訓練……膀胱容量の増加、排尿感覚をあけるなど症状の改善を目標として行います。尿意を感じたときに5~10分間はトイレを我慢するようにすることによって突然の尿意を抑えていきます。
●骨盤底筋体操……排泄に関係する骨盤底筋を鍛える体操です。
・立った姿勢で足を肩幅に開き、背中をまっすぐに伸ばし、頭を上げて前を見ます。
・肩の力を抜き、腹部が動かないように、また腹部に力が入らないようにしつつ、ゆっくりと肛門と腟を締めて約5秒キープします。
上記を行っても症状が改善されない場合は、1~2週間程度を目安に、泌尿器科で相談されることをおすすめします。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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