耳の痛み

最終編集日:2024/1/19

概要

耳の痛みが起こった場合、耳の異常から起こった痛みか、耳以外の部位の異常によって起こった痛みかを確認することが大切です。

耳の異常から痛みが起こっている場合には、急性中耳炎、鼓膜炎、外耳炎などが考えられます。例えば、かぜをひいたときに急に耳が痛くなる場合は急性中耳炎が、泳いだ後や耳の掃除をした後の痛みは外耳炎が疑われます。ほかにも水痘(水ぼうそう)や耳性帯状疱疹、三叉神経痛、腫瘍などでも激しい痛みを感じることがあります。

こうした病気のほかに、耳に異物が入ることで痛みが起きることがあります。小さな昆虫や耳栓、最近ではイヤホンなどが耳に入り込んで取れなくなり、痛みを起こすことがあります。

耳以外の部位が原因で起こる痛みには、顎関節の異常で起こるものがあります。顎関節は耳のそばにあるため、顎の異常が直接耳に影響を与えてしまうのです。のどの異常が耳の痛みにつながることもあります。また、うつ病やうつ状態にある場合に、心因性の耳の痛みが起こることがあります。

受診の目安

救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診

・痛みのために食事や睡眠がまったくとれない

医療機関を受診

・原因がわからない耳の痛みがつづいている

・耳のなかに異物が入って取れない

・耳の痛みだけでなく、発熱や頭痛など症状が広がっている

様子をみる

・たまに耳が痛くなるがすぐに治る

セルフケア

原因はさまざまです。耳に入り込んだ昆虫やイヤホンなどを無理に取ろうとして、かえって奥に入ってしまい鼓膜を傷つけてしまうこともあります。心配な痛みがあれば、早めに耳鼻咽喉科を受診することが大切です。

考えられる病気

監修

湘南医療大学 副学長 茅ヶ崎中央病院

喜多村健

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