Question

子どもが急性中耳炎で抗菌薬を服用。耐性菌が心配

4歳の子どもがこの1年の間に何度か急性中耳炎にかかっています。そのたびに耳鼻科で処方された抗菌薬を飲んでいるのですが、薬の飲みすぎで耐性菌が増えたりしないでしょうか?

男性/30代

2024/04/21

Answer

急性中耳炎の場合、一般的に抗菌薬による治療を行います。適切な治療により、耳の痛み、難聴などの強い症状は2~3日で治まりますが、中耳の状態の回復には時間がかかり、2週間くらいは必要です。自己診断で薬の服用や治療を中止すると再発したり、慢性中耳炎などに移行することがあり、とくに乳幼児ではこの傾向が強いので注意が必要とされています。

統計的にみると、急性中耳炎は2歳前後に高いピーク、6歳前後に低めのピークがあり、発病率は10歳ごろから急に低くなります。この時期までは後遺症に移行しないよう、きちんと治療しておくとよいでしょう。


病気によっては長い間、抗菌薬を飲む必要があり、ときには細菌が抵抗力をつけ、効きにくくなることがあります。抗菌薬は症状がなくなったあとも含め、医師の指示どおり服用することが感染症治療のために、また細菌の耐性獲得を防ぐために非常に重要です。

主治医は耐性菌のことを考え、最大の効果を上げられるように抗菌薬を処方しているので、多くの場合は心配ないでしょう。しかし、服用後のお子さんの症状の変化を伝えながら、疑問があれば、主治医に相談されることも大事かと思います。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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