転倒・骨折

最終編集日:2022/3/30

高齢者の転倒は大けがや骨折につながりやすく、健康寿命に悪影響を与えます。
転倒しないからだづくり、転倒しても大事に至らないからだづくりを意識することが大切です。

原因

高齢者が転倒しやすくなる原因には、加齢や運動不足による筋力およびバランス機能の低下、注意力や視力の衰え、基礎疾患や服用している薬の副作用によるめまい、ふらつき、などが挙げられます。
また骨密度が低下すると少しの衝撃でも骨折しやすく、上腕や太ももの付け根、背骨など、からだの中心に近い部分の骨折が多くなります。
骨折すると骨の再生に時間がかかって治療期間が長くなるため、そのまま寝たきりになってしまうケースも少なくありません。

症状・影響

筋力の低下によって足を上げにくくなるため、少しの段差でもつまずいて転んでしまうケースが多くみられます。反射能力も低下するため、転倒時に手でからだを支えることができず頭部や顔を直接地面に打ちつけてしまい、大けがにつながることもあります。尻もちをついた衝撃で足の付け根や背骨を、肩や肘、手を打ちつけた衝撃で上腕の付け根や手首を骨折することもあります。
骨がもろくなる骨粗鬆症が進んでいる場合には、重い物を持ち上げたりくしゃみをしたりしただけで骨折してしまうこともあります。

治療

骨折の治療には、保存療法と手術療法の2種類があります。保存療法では骨を牽引したりリハビリテーションを行ったりしながら折れた骨が癒合するのを待ちますが、高齢者は癒合に時間がかかり、さらなる筋力の低下や寝たきりを招く恐れがあるため、手術が推奨されます。手術では骨接合術や人工骨頭置換術などが行われます。

セルフケア

転倒や骨折は寝たきりにつながりやすく、高齢者の健康寿命に大きな影響を及ぼします。予防のために筋肉を鍛え、骨密度を上げる工夫をしましょう。
転倒した際にクッションの役割をする皮下脂肪の量が少ないと骨折しやすくなるため、しっかり食べて痩せすぎないようにするとともに、カルシウムを多く含む乳製品や大豆製品、小魚などを意識して食べるようにします。砂糖をとりすぎると骨質の低下につながるため、甘いお菓子にも注意が必要です。
日常生活においてはできるだけからだを動かすようにし、ストレッチやウォーキングなどを日課にして柔軟性や筋力を上げる努力をしてください。高齢者は背中を丸め地面を擦るような歩き方になりがちですが、これは足元に注意しているようにみえて実は非常に転倒しやすい歩き方です。
歩く際には背筋を伸ばし、前方遠くを見ながらしっかりと足を上げて歩きましょう。太ももから上げるように意識することが転倒を避けるポイントです。正しい歩き方を若いうちから実践していきましょう。

監修

あしかりクリニック院長

芦刈伊世子

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