Question

男性は骨粗鬆症をあまり心配しなくてもよい?

骨粗鬆症は高齢女性の病気と聞きました。男性は心配しなくてもよいのでしょうか?

男性/60代

2022/01/28

Answer

男性は、女性の閉経のように急激な骨密度の減少が起こる時期がないため、骨粗鬆症は女性の病気と思っている人も少なくないようです。

たしかに男性は女性より骨粗鬆症になる割合は低いです。しかし、加齢とともに確実に骨密度は減少しています。ですから、男性も高齢になると骨粗鬆症のリスクは高まります。

男性は女性よりも15年遅れて骨折が多くなり、75歳以降に骨折が急増しています。しかも骨密度には個人差があるので、もともと骨密度が低い男性の場合は、高齢になって骨密度の減少が平均的に起こったとしても、他の男性より、また一部の骨密度の高い女性よりも骨粗鬆症になる確率は高くなります。

また、胃の切除手術がきっかけで起こる骨粗鬆症もあります。胃の切除により、胃液不足が起こり、骨の正常な代謝に必要なカルシウムやビタミンDの吸収不良が起こり、骨粗鬆症につながると考えられています。胃の手術後2~5年ほどで腰椎の骨密度の低下が見られ、3~6年ほどで大腿骨の骨密度低下が見られます。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

関連するキーワード

骨粗鬆症
高齢期
介護予防

関連する病気

本サービスに掲載される情報は、医師および医療専門職等の監修の元、制作しております。監修者一覧および元となる情報はこちらからご参照ください。
みんなの家庭の医学 アプリイメージ
アプリでも

みんなの家庭の医学

歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談が利用可能

QRコード

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。