Question

高齢の父が骨折。早めの手術でなくて大丈夫?

父が足を骨折(右足大腿部骨折)し、手術をすることになったのですが、手術日まで1週間以上あります。骨折の手術は早めがよいとも聞くので、1週間後というのは遅いのではと心配です。治りが悪くなったりしないでしょうか?

女性/40代

2024/08/11

Answer

骨折は、開放骨折と単純骨折の2つに大別されます。開放骨折は、骨折と同時に皮膚が破れて、骨折部が露出した状態で、感染などのリスクが高いため、治療を急ぐ必要があります。

単純骨折は、骨折部が体外に開放されていない状態のことで、感染などのリスクは高くなく、緊急性は個々の状態によって異なります。


今回は、右足大腿部の骨折とのことですが、高齢の方に多い大腿骨頚部骨折なのではないかと思われます。通常、骨折の手術は早いほうがよいのですが、骨折部分の治癒という点では、手術を1週間程度待つことで治りが悪くなるということは考えにくいです。

通常、手術後はリハビリを行いますが、手術が早くできれば、その分、早くリハビリを開始でき、全身状態の回復が促されるので、全身状態の面からは早い手術が理想的です。


手術を待つ間は骨折部分の安静を保つため、身体活動が低下します。からだを動かすことや会話などが少なくなり、筋肉や脳への刺激が減るなどの安静の弊害が懸念されます。入院中はご家族ができるだけ面会され、手など患部以外の運動を促したり、会話をしたり、ご家族にしかできないきめ細やかな対応をしていただけるとよいと思います。

また高齢の方は、入院などによる環境の変化が精神的な負担になることがあります。ご家族が顔を見せて不安な気持ちをやわらげるなどしていただくと、入院生活の安心につながるでしょう。


回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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