Question

全身麻酔と局部麻酔による手術後の影響やリスク

骨折で、手術をすることになりました。全身麻酔の場合と局部麻酔の場合があるようですが、選択できるのでしょうか? また、麻酔の方法によって手術後の回復や合併症などのリスクは違うのでしょうか?

男性/50代

2024/08/10

Answer

麻酔の方法は、全身麻酔と局所麻酔があり、通常、麻酔医または担当医が患者さんの状態に応じて最も安全と考えられる方法を選択します。

合併症や術後の経過への影響は、ほとんど問題になりません。麻酔の選択は、医師の重要な役割ですので、合併症や術後の経過への影響も含めて、専門家である医師に任せてください。


一般的な情報として、局所麻酔には、局所麻酔薬を背骨にある太い神経のまわりに注入し、広い範囲の痛みをなくす方法があります。具体的には、硬膜外(こうまくがい)麻酔、脊椎(せきつい)麻酔などです。

局所麻酔の合併症としては、薬による吐き気、嘔吐、かゆみ、足のしびれなどが起ることがあります。

また、脊椎麻酔の場合には、約200人に1人程度の割合で、頭痛が起こることがありますが、とくに治療をしなくても1週間程度で治まります。頭痛を予防するには、手術後は安静にして、急に頭を動かさないこと、許可が出たら水分を十分にとることです。


全身麻酔の合併症としては、呼吸のためのチューブやマスクを挿入する操作のときや、麻酔から覚めるときに歯をくいしばることにより、歯や義歯を損傷することがあります。また、気管へのチューブ挿入時などに声帯に少し傷がつき、麻酔から覚めた後にのどの痛みやかすれ声が起こることがあります。そのほか、麻酔や手術の消毒などで使用する薬がからだに合わず、じんましんが出ることや、まれに呼吸に影響する場合もあります。


手術前には麻酔医などからの説明があると思いますので、疑問や不安な点を相談されるとよいでしょう。看護師などに手術前の麻酔の説明の予定について、確認してみてはいかがでしょうか。


回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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