酒さ

しゅさ

最終編集日:2023/8/10

概要

顔面が、いわゆる「赤ら顔」と形容されるような状態になります。中年以降に好発します。症状の改善には、数カ月から何年もかかることがあります。

原因

原因はまだわかっていません。紫外線、ストレス、飲酒、カフェイン、辛い食べ物、寒暖差などで悪化します。

症状

鼻の周辺や頬の皮膚が赤くなり(紅斑、紅潮)、毛細血管が走っている様子がみられます(毛細血管拡張)。外気温の変化や紫外線、アルコールや香辛料などで顔面の血流が増加すると、紅潮が強くなり、病期によって次のような症状が現れます。


●第1度:紅斑毛細血管拡張型……皮膚の紅斑に伴ってチクチク、ピリピリした刺激感が出ます。紅斑が少し腫れて、毛細血管拡張を伴うことがあります。

●第2度:丘疹膿疱型……丘疹(盛り上がった発疹)を伴い、皮膚の表面がゴツゴツ、でこぼこしてきます。うみをもって膿疱となる場合もあります。

●第3度:瘤腫型……鼻の周辺の病変部の皮膚が硬く厚くなって、特徴的な団子鼻(鼻瘤)になります。

検査・診断

一般的に問診と皮膚の視診から診断がつけられます。酒さに特化した検査法はありませんが、膿疱が目立つときは膿疱を潰し、なかのうみを採取して、顕微鏡で毛包虫というダニの一種の有無を確認することがあります。

同様の皮膚症状が現れる疾患として、脂漏性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、全身性エリテマトーデスのほか、外用ステロイド薬の副作用である、酒さ様皮膚炎などがあります。

治療

日本皮膚科学会の「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」では、症状のタイプにあわせ、レーザー治療や外用薬、内服薬(抗菌薬)などを行ってもよいとしていますが、どのケースにも効果がみられるわけではありません。しかし唯一、強く推奨されているのが丘疹や膿疱がみられる「丘疹膿疱型」に対する外用薬のメトロニダゾールです。なお、ステロイドの外用薬は酒さには効かないので使用しません。

そのほか、以下の「セルフケア」にあるようなスキンケアを継続することで、症状の悪化を防ぐことが期待できます。

セルフケア

療養中

以下のようなことを実践することが、治療の一環としてすすめられています。


●紅斑を悪化させる紫外線、寒暖差、乾燥をできるだけ避ける。

●洗顔は刺激の少ない石けんを使う。強くこすったりしない。

●洗顔後は保湿液や保湿クリームで保湿する。

●化粧品は低刺激のものを選ぶ。

●帽子や日焼け止めなどで紫外線対策をしっかり行う。

監修

関東中央病院 皮膚科 部長

鑑慎司

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