赤ら顔で受診したら「酒さ」との診断。どんな病気?

2025/06/23
赤ら顔が気になり、皮膚科を受診したところ「酒さ」と診断されました。「酒さ」とはどんな病気のでしょうか?
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
「酒さ」は、顔面がいわゆる「赤ら顔」と形容されるような状態になります。30~50歳代の女性に好発し、症状の改善には、数カ月から何年もかかることがあるといいます。原因は明らかになっていませんが、一般的に、紫外線やストレス、飲酒、カフェイン、辛い食べ物、寒暖差などで悪化するといわれています。
酒さは、病期によって次のような症状が現れます。
●第1度:紅斑毛細血管拡張型
皮膚の紅斑に伴ってチクチク、ピリピリした刺激感が出ます。紅斑が少し腫れて、毛細血管拡張を伴うことがあります。
●第2度:丘疹膿疱型
丘疹(盛り上がった発疹)を伴い、皮膚の表面がゴツゴツ、でこぼこしてきます。うみをもって膿疱となる場合もあります。
●第3度:瘤腫型
鼻の周辺の病変部の皮膚が硬く厚くなって、特徴的な団子鼻(鼻瘤)になります。
外用薬による治療が一般的ですが、症状のタイプにあわせ、レーザー治療や内服薬(抗菌薬)などが検討される場合もあります。
症状の悪化を防ぐことが期待できるセルフケアのポイントをご紹介します。継続して実施することが大切です。
●紅斑を悪化させる紫外線、寒暖差、乾燥をできるだけ避ける。
●洗顔は刺激の少ない石けんを使う。強くこすったりしない。
●洗顔後は保湿液や保湿クリームで保湿する。
●化粧品は低刺激のものを選ぶ。
●帽子や日焼け止めなどで紫外線対策をしっかり行う。


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