進行性指掌角皮症

しんこうせいししょうかくひしょう

最終編集日:2022/3/31

概要

水仕事の多い職業(美容師、飲食業店員)や家事をする人の手に現れる慢性の湿疹です。手湿疹、主婦湿疹ともいいます。 水、食器用洗剤、洗濯用洗剤、消毒液などに触れる機会が多いことで皮膚を守るバリア機能が低下し、それらの刺激により手の皮膚に炎症が起こります。一度発症すると再発しやすく、慢性化しやすいのが特徴です。

原因

日常的に水仕事が多く、洗剤や薬剤を使う機会が多い場合にみられます。手のひらは皮脂を分泌する皮脂腺がないため乾燥しやすく、悪化すると指先が硬くなり亀裂(ひび割れ)が生じたり、皮がむけたりします。

症状

利き手の親指、人さし指、中指の指先から発症し、赤み、カサカサ(乾燥)、皮膚が硬くなる、亀裂(ひび割れ)、びらん(皮むけ)といった症状がみられます。進行すると、両手のひら全体に広がる場合もあります。アトピー素因をもつ人に多くみられる傾向があります。

検査・診断

炎症のある場所、発症時期、職業歴などを確認し、視診により診断します。

原因が不明で、接触皮膚炎が疑われる場合には、必要に応じてパッチテストやプリックテストなどの検査を行います。


治療

多くの場合、炎症を抑えるステロイドの塗り薬や保湿剤が使われます。亀裂がひどいときはステロイド含有テープや亜鉛華軟膏を使用します。かゆみが強いときは抗ヒスタミン薬の飲み薬が処方されることもあります。

ステロイドに加えて保湿剤をまめに塗ることも重要です。撥水効果が期待できるワセリンなどの油脂製剤のほか、皮膚の保湿成分を増やすためにヘパリン類似物質やセラミドが入った製剤が使われます。


セルフケア

予防

ふだんから水仕事の際にはビニール手袋を装着する、皮膚への刺激が少ない洗剤や石けんを使用する、保湿クリームを塗るなどの対策で手指を保護しましょう。それでも手が荒れてきたら早めに皮膚科を受診して皮膚炎を抑える治療を始めましょう。

監修

関東中央病院 皮膚科 部長

鑑慎司

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