多汗、におい… 全身の汗対策

最終編集日:2022/6/6

汗は体温の調節などに働くなど、からだの機能を維持していくうえで欠かせないものです。でも、汗をたくさんかいてしまう、においが気になる、更年期になって汗が止まらない、といった悩みがあれば、生活にも影響してしまいます。毎日を快適に過ごせるよう、悩み別に汗対策をまとめました。


●汗をたくさんかいてしまう

汗が多い症状を多汗症といいますが、全身性のものと、からだの一部(わきの下、手のひら、足の裏など)に限って汗が多い場合とがあります。全身性多汗症の原因としては、感染症や内分泌疾患、神経疾患などが挙げられ、原因が特に見つからない原発性と呼ばれるタイプも。手足、顔、わきなど、からだの一部だけに汗が異常に多い原発性局所多汗症は、標準的な治療法が確立されており、一度、皮膚科を受診することをおすすめします。


●においが気になる

普段の生活で、まめに入浴やシャワーで汗や汚れを洗い流し、皮膚を清潔に保つようにしましょう。衣類、特に下着は吸湿性や乾燥性に優れた素材のものをこまめに取り換えて。外出時などに汗をかいた場合は、ぬれたタオルで早めにふき取りましょう。また、糖尿病では甘酸っぱいにおい、肝機能が低下するとアンモニア臭のする汗をかきやすいといわれます。これらの病気を指摘されている人は、きちんと治療を続けることが大切です。


●更年期女性の場合

更年期の女性では「突然、大量の汗をかいてしまう」という悩みが多く聞かれます。女性ホルモンの分泌が低下して体温調節機能がうまく働かなくなることで、環境に関係なく汗が出てしまうのです。対策としては、のぼせやほてりを感じたタイミングで深呼吸をするなど、リラックスを心がけましょう。寝汗が気になる人は、吸収性のよいタオルやマットなどを使ってみるのも方法です。更年期症状がひどい場合は、婦人科などで相談しましょう。


●汗対策のまとめ

汗には蒸発による気化熱で体温を下げるという目的があるため、汗対策の考え方としては、汗を抑えることと同時に、よい汗をかいて少しでも快適に過ごす工夫を行うことがポイントです。よい汗をかくためには、半身浴やウォーキングなどの軽い運動がおすすめ。また、肉中心の食生活や毎日の飲酒、ストレスなどは、ベタベタしたにおう汗を出す原因になりやすいので、そうした生活習慣があれば改善を心がけましょう。

監修

保健同人フロンティアメディカルチーム

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