子どもの予防接種 副反応を知っておいて

最終編集日:2022/1/18

ワクチンの接種後に子どもが亡くなったといったニュースを聞くと、保護者として不安を感じる人も少なくないのでないでしょうか。ワクチンはどれも安全性が証明されていますが、残念ながら副反応を完全に避けることはできません。


比較的軽い症状から、頻度は非常にまれでも重篤な症状となり得るものまで、副反応にはどのようなものがあるのでしょうか。また、副反応が出た場合は、どのような対処をしたらよいのでしょう。ここではワクチン接種での主な副反応とその対処法について紹介します。


●注射部位の発赤(赤み)・腫脹(はれ)、硬結(しこり)

発赤・腫脹は、通常何もしなくても数日で消失します。熱感を伴う場合には、冷たいタオルなどで冷やしてみるとよいでしょう。硬結は1か月以上残る場合もありますが、自然に症状は軽くなりますので心配はいりません。


●発熱

氷枕や冷たいタオルで冷やしましょう。他の原因による発熱の場合もありますので、ぐったりしている、高熱が続く、哺乳量の低下などがあれば、医師の指示を仰ぎましょう。解熱剤(アセトアミノフェン)が処方されることもあります。


●接種部位を中心に腕全体が腫れた

受診をして治療を受けましょう。冷やす以外に、炎症を抑える塗り薬などが処方されます。なかには次回以降の予防接種について、注意が必要なこともありますので、医師とよく相談してください。


●病気の発症

生ワクチンは、病原性(毒性)を弱めたウイルスや細菌を使っているため、まれにその病気の症状が現れます。症状はほとんどが軽いものですが、非常にまれに重症となることもあります。心配なときには受診をして必要な治療を受けましょう。


●アナフィラキシーショック

ワクチン接種により重篤なアレルギー反応が起こることがまれにあります。多くは接種直後に起こりますので、ワクチン接種後は病院で30分程度は様子をみましょう。

監修

保健同人フロンティアメディカルチーム

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