いびきと睡眠時無呼吸症候群
最終編集日:2022/11/7
家族や友人から「いびき」を指摘されたことはありませんか。睡眠中は全身の筋肉の緊張が緩み、のどを支える筋肉も緩んでのど(咽頭)が狭くなります。狭くなったのどに空気が通過すると、のどが振動して音が出る、これがいびきの正体です。
日本人はあごが小さい人が多く、元々いびきをかきやすいといいます。さらに、肥満、飲酒、鼻詰まり、疲労、かぜなどで、一時的にいびきが起こることは誰にでもあることです。ただし、いびきをかいている状態は、よく眠れているようで実は睡眠が不安定な状態。慢性的にいびきをかいているなら、睡眠不足に陥っていることもあります。
さらに「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」にも注意が必要です。これは睡眠時に呼吸が停止する病気で、のどを閉塞することによって起こる「閉塞型」、呼吸中枢に異常があって起こる「中枢型」の2パターンがあり、ほとんどの場合は「閉塞型」です。睡眠中にのどの筋肉が緩んで起こる、肥満によって首の周りに脂肪がつく、扁桃が肥大する、あごが小さいなどが原因に挙げられます。
無呼吸状態が続くと眠りが浅くなり、疲れが取れない、起床時の頭痛や寝起きが悪いなどのほか、日中に眠くなり注意力が低下し、居眠り運転事故や労働災害の原因にもなります。また、不整脈や脳梗塞などの生活習慣病にもつながる恐れがあるため、慢性的ないびきや呼吸停止を指摘された場合は、専門の医療機関を受診しましょう。減量や食生活の改善、運動習慣や寝る前のアルコールを控えることも重要です。
監修
保健同人フロンティアメディカルチーム