non-HDLで何がわかる? 基準値を超えると危険?
先日の健診で、non-HDLコレステロールの数値が150㎎/dLと基準値を上回りました。non-HDLコレステロールとは何を調べる検査で、150㎎/dLはどのくらい危険な数値ですか?
この質問への回答
みんなの家庭の医学メディカルチーム
non-HDLコレステロールは、動脈硬化のリスクを総合的に評価する検査項目です。総コレステロールからHDL(善玉)コレステロールを引いた数値で、LDL(悪玉)コレステロール以外にも、中性脂肪が多いリポタンパクなど動脈硬化を進行させるコレステロールも含んでいます。
non-HDLコレステロールが高い場合は、動脈硬化や脂質代謝異常、甲状腺機能低下症などが疑われ、逆に低い場合は、栄養吸収障害や肝硬変などが疑われることがあります。
non-HDLコレステロールの基準値は170mg/dL未満とされています。ご相談者の数値は150mg/dLとのことで、基準値内ではありますが、150~169mg/dLは「境界域高non-HDL-C血症」と診断される状態です。
血液中の脂質値が高い状態が長期化すると、動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳梗塞などの病気を引き起こす可能性があるため、早めに対策を立てることが大切です。
生活習慣の改善としては、以下のポイントが挙げられます
●肥満を解消し適正体重にする
●高脂肪食や高カロリー食を控える
●動物性脂肪の摂取を控えめにする
●野菜、海藻類、きのこ類などの食物繊維を積極的にとる
●適度な運動を習慣化する
●禁煙する
●飲酒は1日当たり日本酒で1合(ビールなら中瓶1本)まで、あるいはできるだけ控える
健診結果について不安がある場合は、結果を持参して医療機関を受診し、医師に相談されることをおすすめします。

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