超音波(エコー)検査

最終編集日:2022/7/29

超音波とは人が聴き取れない高い周波数の音波です。これをからだにあてて、臓器から跳ね返ってきた音波を電気信号に変えて画像化し、臓器や組織の様子を観察する検査が超音波検査で、エコー検査ともいわれています。全身のさまざまな部分の検査、健診に用いられています。検査は、ベッドで仰向けや横向きになり、からだの表面に検査用のゼリーを塗って超音波が伝わりやすい状態にしてから、超音波センサーをあてて行います。痛みや放射線の被ばくがないので、妊婦や子どももくり返し受けることができます。


検査でわかること

肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、膀胱、卵巣、子宮、前立腺などの腹部にある臓器や、甲状腺や乳腺、さらに心臓や血管の動きについても観察、計測ができます。からだのなかを画像化してリアルタイムで見ることができるため、尿管結石、胆石症、虫垂炎、甲状腺炎など急性の病気の診断にも有効です。がんや腫瘍の診断にも用いられますが、骨などに囲まれた部位や肺、脳にできたがんなどは、超音波がとおりにくいため診断することができません。子宮の中で成長していく胎児の様子なども鮮明に映し出すことができるため、妊婦健診にも欠かせない検査です。


とくに問題がなければ、「異常なし」「所見なし」となります。

監修

寺下医学事務所 医学博士

寺下謙三

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