上部消化管X線検査(バリウム検査)

最終編集日:2022/7/29

上部消化管造影検査(バリウム検査)は、食道、胃、十二指腸までの上部消化管内面の病変を調べるための検査です。


検査でわかること

検査前に胃をふくらませる薬を飲み、造影剤のバリウム液を飲みます。バリウム液を胃の粘膜に付着させ、X線を照射しながら撮影を行います。
バリウムはX線を通さない性質をもっているため、バリウムが口から食道、胃、十二指腸へと流れていく様子がわかり、胃潰瘍やがんによる粘膜の凹凸や、胃炎の有無などを見ることができます。


上部消化管造影検査の所見

上部消化管造影検査では、異常な陰影がなければ所見なしと判定されます。


異常があった場合に疑われる病気

異常があった場合には、食道、胃、十二指腸など上部消化管の潰瘍、ポリープ、がんなどが疑われます。大きさや表面の性状によって精密検査を必要とすることもあります。


現在では、上部消化管内視鏡(胃カメラ)の技術が進んで健診の段階から採用されることが増え、上部消化管造影検査は少なくなってきました。

監修

寺下医学事務所 医学博士

寺下謙三

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