Question

バリウム検査で胃の硬化を指摘された

バリウム検査で胃が硬化しているとの指摘がありました。胃の硬化の原因は何でしょうか? また、スキルス胃がんの可能性はあるのか、教えてください。

男性/50代

2024/01/15

Answer

上部消化管X線検査(バリウム検査)の結果で、胃が硬いこと(胃壁のやわらかさがなく、伸縮性がよくない状態)を指摘されたとのこと。このような場合、胃炎や胃潰瘍をくり返すことで、瘢痕化(はんこんか:傷あと)などが起こり、胃壁の伸縮不良によって硬化することが多く、スキルス胃がんを含めた胃がんであることはごくまれです。

胃がんは胃潰瘍やその瘢痕、胃ポリープ、胃炎など、よくみられる病気と似た形態をとっており、がんとの判別が難しいため、精密検査をすすめられることがあります。胃がん検診で精密検査になった方の多くが胃炎や胃潰瘍などの病気で、がんと診断されるのは100人のうちの1~2人といわれています。


バリウム検査で異常がみられた場合は、一般的に上部消化管内視鏡(胃カメラ)検査を行います。胃カメラ検査では、胃の内部を直接見て、潰瘍からの出血や胃炎によって起こる粘膜のただれ、色調の変化、病変が疑われる場所の病変の範囲などがわかります。病変があった場合は生検を行い、病理検査で詳しく調べることもあります。

胃カメラの検査の結果が出るまで、不安になられるのは無理もないことと思いますが、まずは検査を受け、病気の有無を診察していただくことが大切です。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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胃がん
バリウム検査
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