Question

胃がんではないかと不安

身内に胃がんになった人が多く、自分も最近、起床後の倦怠感や腹痛があり、胃がんの発病を心配しています。管理職になって仕事量が増え、体重が2~3kg減り、先日、一度黒い便が出ました。喫煙はせず、食事にも配慮していますが、がんの発症は遺伝やストレスも関連すると聞き、不安です。近いうちに人間ドックを受けようと思います。

男性/50代

2024/04/10

Answer

胃がんは日本人に多いものの、早期発見が可能で治癒率の高いのが特徴です。発生の要因は、喫煙、塩分過剰、野菜や果物の不足、ピロリ菌感染などさまざまです。ピロリ菌感染があれば、必ずしも胃がんになるわけではありませんが、感染がわかればリスクを減らすために除菌がすすめられます。50代以上の人は、2年に1回胃がん検診(胃部X線検査または胃内視鏡検査のいずれか)を受けることが推奨されています。そのほか、ピロリ菌の有無、ペプシノゲン検査などがあります。


体重減少については、きちんと食事をとっているのに月1kg以上の体重が減り続け、元の体重と比べて10%以上減った場合は受診の目安です。原因として考えられるのは、単純に食事量が減っている、活動量が以前よりも増えているといった生理的なもの、胃や膵臓など消化器の問題があるもの(胃痛、食欲の低下、下痢、血糖値の上昇など)があります。そのほか、ストレス・過労など精神的な負担の影響や、がんなどでエネルギーの消費が高まっている場合などです(がんで体重が減る場合は食欲が減退し、味覚が変わってくることが多い)。一度黒い便が出たとのことで、血便の可能性もあります。

人間ドックの際に相談するか、消化器内科で診察を受けられるとよいでしょう。人間ドックの検査には、便潜血反応が含まれており、必要に応じて大腸の検査を受けることもできます。

回答者

保健同人フロンティアメディカルチーム

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胃がん
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ピロリ菌

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