親がパーキンソン病の疑いと診断された
数年前まで山登りをするなど健脚だった78歳の母が、パーキンソン病の疑いがあると診断されました。症状と治療について教えてください。
男性/50代
2021/12/21
パーキンソン病は、①手足がふるえる(振戦)、②筋肉がこわばり硬くなる(筋強剛・筋固縮)、③動作が遅く動きが少なくなる(運動緩慢)、④姿勢のバランスがうまく保てない(姿勢保持障害)、という4つの運動症状が起こります。
ほかにも、便秘、立ちくらみや失神、頻尿などの自律神経症状、嗅覚の低下、うつや幻覚などの精神症状、認知症、不眠や睡眠中に話したり暴れたりするなどの睡眠障害に伴う症状などが起こります。これらの症状は運動症状よりも先に現れることがあり、パーキンソン病の早期診断につながる重要な手がかりになると考えられています。
運動症状のうち、動作が遅く、動きが少なくなる症状があって、いすに座ってくつろいでいるときに手足がふるえる症状、または筋肉がこわばり硬くなる症状のどちらか少なくとも一方があればパーキンソン病が疑われます。さらに、病歴や脳のMRI画像などを参考に、最終的には運動症状を改善させる薬を服薬して十分な効果があれば、パーキンソン病と診断されます。
パーキンソン病は、脳内で作られるドーパミンという神経伝達物質が不足して起こる病気で、根本的な治療法は確立されていません。しかし、脳内のドーパミンを増やす薬を服用することによって、運動症状の改善が期待できます。薬の効果と副作用を見ながら、合う薬の種類と量を見極め、運動療法を併用して治療を行います。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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