白血病

はっけつびょう

最終編集日:2022/1/11

概要

白血病は血液のがんで、がん化した白血球が骨髄のなかで異常に増殖する病気です。白血病細胞の増殖スピードが速い「急性」と遅い「慢性」に、がん化した白血球の性質によって「骨髄性」と「リンパ性」に分類されます。そのため白血病は急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病の4つに大別されます。ほかにも骨髄異形成症候群、乳児の白血病などがあります。

原因

白血病の原因は、ほかのがん同様はっきりわかっていません。放射線の大量被ばく、ウイルス、医薬品(抗がん剤)、化学薬品、遺伝などが原因として考えられています。

症状

貧血、それによる疲労感、顔色の悪さ、めまい、息切れ頭痛発熱、歯肉や鼻・皮下などからの出血、白血球減少による肺炎や敗血症、血小板減少などが症状です。ただしこうした症状だけで白血病を疑うことはむずかしく、健診や別の病気で行った血液検査などでわかるケースが多いようです。

急性の白血病は症状の進行が速いため、発見が遅れると症状が重篤化して治療がむずかしくなる傾向があります。

検査・診断

白血病は、採血による血液検査によってわかります。確定診断には骨髄穿刺を行い、骨髄中の白血病細胞の有無で診断します。

治療

白血病のおもな治療は抗がん剤を使った化学療法です。

●急性白血病

急性白血病の治療では、体内の白血病細胞をなくすことが目的となり、多くの抗がん剤のなかから症状に適した薬剤を複数使って治療します。この数十年間で画期的に進歩し、完治することも多くなりました。ただし投薬の効果が現れて、治ったようにみえても、体内にはまだ白血病細胞が残っていることが多く、そのまま放置すると再発につながります。そのため、複数回の抗がん剤による治療で完治をめざします。

●慢性白血病

急性白血病と同様に抗がん剤による化学療法を行いますが、これは体内の白血病細胞の数を抑え、症状を緩和するための対症療法です。もっとも有効で唯一の治療法は、骨髄移植による造血幹細胞移植です。化学療法で白血病細胞をほとんどなくした後、保存しておいた患者さん自身あるいは適応する他人の造血幹細胞を体内に入れ、造血機能をリセットする治療法が造血幹細胞移植です。

セルフケア

予防

通常は、貧血のほか、歯ぐき(歯肉)や鼻からの出血で医療機関を受診して診断されるケース、または健診や人間ドックの血液検査で異常がみられ精密検査で診断されるケースが多くあります。定期的な健康診断で血液検査を受けることが早期発見につながるかもしれません。

ほかのがん同様、バランスのよい食事と適度な運動、規則正しい生活など健康的な生活スタイルの維持が予防につながります。

監修

寺下医学事務所 医学博士

寺下謙三

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