伝染性軟属腫(水いぼ)

でんせんせいなんぞくしゅ・みずいぼ

最終編集日:2023/8/10

概要

ボックスウイルス科に属する「伝染性軟属腫ウイルス」に感染することで起こります。「水いぼ」とも呼ばれます。感染から発症までの潜伏期間は、2カ月から数カ月と、ばらつきがあります。7歳くらいまでの子どもに多くみられます。

また、大人の場合、性行為で感染する「性器伝染性軟属腫」が知られており、この場合は外陰部や肛門周辺に病変が現れます。

原因

伝染性軟属腫ウイルスの感染が原因です。このウイルスは感染力が強く、感染者の患部への接触感染のほかに、タオルなどの共用でも感染します。子どものプールでの感染が多くみられたことから「水を介しただけで感染する」といわれましたが、実際には水ではなく、プールでのタオルや浮き輪・ビート板などを介した感染と考えられています。アトピー性皮膚炎などで皮膚のバリア機能が低下しているとき、後天性免疫不全症候群(AIDS〈エイズ〉)などの病気があるとき、治療薬で免疫力が低下しているときなどは、皮膚同士の接触でウイルスが侵入しやすく、成人でも伝染性軟属腫を発症することがあります。

症状

1~5㎜の小さないぼ状の発疹(丘疹)が現れます。表面は光沢があり、中央がくぼんだ形をしているのが特徴です。かゆみや痛みはありません。小児では顔、うで、足、体幹、わきの下に好発します。丘疹のなかには軟属腫小体という白い粒があって、この内容物が皮膚に接触することで、病変が広がっていきます。

検査・診断

問診と視診、ピンセットでつまむなどしてなかの軟属腫小体を確認することで、診断がつけられます。

治療

治療をしなくても自然に治癒することもありますが、どんどん数が増えて治療が大変になることもあります。そのため、医師の間でも治療についての意見が分かれます。ピンセットを使ってつまんで取り除く摘除法(局所麻酔の貼り薬を適宜併用)や、液体窒素を用いた凍結療法を行うこともあります

セルフケア

予防

次のようなケアで感染や悪化を防ぎましょう。


●丘疹は引っかいたり潰したりしない。

●丘疹は包帯やばんそうこうで覆ってほかの人への感染を防ぐ。

●家庭内での感染を防ぐため、タオルや衣服などを共用しない。

●プールでタオルや浮き輪を共用しない。

●プールの後はシャワーで肌をきれいに洗い流す。シャワーの後は保湿をしっかり行う。

●手洗いを励行する。

監修

関東中央病院 皮膚科 部長

鑑慎司

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