新生児中毒性紅斑しんせいじちゅうどくせいこうはん
最終編集日:2022/3/31
概要
新生児(生後4週間までの赤ちゃん)は、母親のおなかから出てきたばかりで、温度や湿度など環境の変化に敏感に反応し、さまざまな症状が現れます。新生児中毒性紅斑もそのひとつです。
中毒疹(赤い斑点や小さい水ぶくれやにきびのような皮疹)が現れますが、かゆみや不快感もなく、中毒疹以外の症状もありません。通常は1週間ほどで自然に治りますが、2週間以上、症状がつづくようならほかの病気が考えらるので、主治医に相談しましょう。
原因
新生児に中毒疹が現れる原因は、今のところわかっていません。生まれたばかりの赤ちゃんの肌は弱く敏感です。母親の胎内から外に出てきて、温度や湿度、汚れなどの環境変化に対して肌が反応し、中毒疹を起こしているのではないかと考えられています。
症状
中毒疹が顔や背中、腹、太もも、うでなど、からだのさまざまな部位に現れますが、かゆみや痛みなどの不快感を伴うことはありません。中毒疹以外の症状はなく、約1~2週間で自然に消えていきます。
検査・診断
保護者への問診と症状をみたうえでの診断となります。
治療
特別な治療は必要ありません。
セルフケア
療養中
中毒疹の症状が出ているときも、入浴時にあかちゃん用石けんでやさしく洗う、入浴後には乳児用のクリームなどで保湿を行うなどのケアを行い、常に清潔と保湿を心がけましょう。中毒疹は1週間ほどで自然に治まりますが、2週間以上つづくようならほかの病気が考えられるため、小児科か皮膚科への受診が必要です。
病後
常に清潔を保ち、乾燥予防のケアをつづけましょう。
予防
新生児(生後4週間まで赤ちゃん)のうちは、汚れや乾燥などの刺激に反応し、肌トラブルが起きやすいものです。入浴の際は、赤ちゃん用石けんでやさしく洗い、入浴後には乳児用のクリームやローションで保湿しましょう。
監修
関東中央病院 皮膚科 部長
鑑慎司
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