インフルエンザに2度かかることがある?

最終編集日:2022/1/11

突然の発熱や全身の筋肉痛など、つらい症状が起こるインフルエンザ。一度かかると、同じシーズンでは再びかかることはないと思いがちです。しかし、A型とB型はもちろん、同じA型にくり返しかかることがあります。なぜでしょう。


その理由として、A型インフルエンザには同じウイルスでもさまざまな型があることが挙げられます。「亜型」と呼ばれるその数は144種類にも上り、同じシーズンで複数の種類のウイルスが出現することもあります。一方、B型のウイルスは2系統のみで、A型ほどの多様性はないとされています。


A型とB型ではウイルスの種類が違うため、A型インフルエンザにかかって抗体を獲得してもB型インフルエンザには免疫が働きません。また、違った種類のウイルスが同時期に流行する可能性もないとはいえません。そのため、1シーズンでA型とB型にかかったり、A型に複数回かかったりしてしまうのです。


予防のために、ワクチン接種を受けている人も多いと思います。ワクチンはそのシーズンに流行するウイルスのタイプを予測して、A型とB型の両方に効果があるようにつくられています。ワクチンの効果が発揮されるまでには2週間程度かかるため、予防接種を受けるべき時期としては10月末までくらいが適当といえるでしょう。


ただし、予防接種だけでインフルエンザを防ぐことはできません。予防の基本はウイルスとの接触を避けること。1度かかった人も、手洗いやうがいの徹底などの感染予防対策を続けていくことが大切です。

監修

保健同人フロンティアメディカルチーム

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