流行前にインフルエンザに感染しても、ワクチン接種は必要？

インフルエンザにはA型、B型、C型の3つの型がありますが、感染が流行するのはA型とB型です。A型にはさらに複数の亜型があり、またウイルスは同じ型でも少しずつ変異しますので、同じシーズン中に再び感染することがあります。

ワクチンは、そのシーズンに予測されるA型とB型の両方に有効な成分を含んで作られています。国内で一般的に使われている4価ワクチンは、A型2種類とB型2種類に対応しています。一度インフルエンザにかかったからといっても、別の型に感染する可能性がありますので、ワクチン接種のメリットがあると考えられます。接種を希望される場合には、医療機関でもご相談いただくとよいでしょう。

なお、ワクチンは完全に感染を防ぐものではなく、感染後の症状の発症や重症化を防ぐ効果を期待するものです。ワクチン接種に加えて、手洗いやうがい、マスクの着用など、普段から感染対策を行うことが重要です。