鼻スプレー型インフルワクチンの副反応や注意点は?
鼻スプレータイプのインフルエンザワクチンを子どもに接種させようと思います。副反応や注意点について教えてください。
男性/30代
2024/11/19
鼻スプレータイプのインフルエンザワクチン(経鼻弱毒生ワクチン)は、日本でも2023年3月に承認されました。2歳~19歳未満を対象とし、2024/25シーズンから本格的に使用され始めています。
経鼻弱毒生ワクチンの副反応として、鼻づまりや咳、のどの痛み、頭痛などの風邪に似た症状が最も多く報告されています。そのほかにも、下痢や腹痛などの消化器症状、発熱や筋肉痛、食欲低下、インフルエンザ、ショックやアナフィラキシーなどの副反応が報告されています。
経鼻弱毒生ワクチンは、ウイルスの毒性を弱めてつくられています。体内で病原体が増殖するため、強力な免疫を得ることができますが、免疫不全を持っている方や妊娠・授乳中の方の場合は、稀に発症してしまうことがあるようです。
また、周囲に免疫不全を持っている方がいる場合、水平伝播することもあります。経鼻弱毒生ワクチンを接種した場合には、このような方々との接触は、1~2週間ほど控える必要があります。
さらに、経鼻弱毒生ワクチンには、安定剤としてゼラチン加水分解物が含まれていますので、ゼラチンを含む製剤や食材でアレルギー症状等がみられたことがある方は、注意が必要です。
そのほか、当日の体調や過去の病歴など、予防接種を受けることが適当でない状態に該当していないか、確認する必要があります。状態によっては、従来のインフルエンザワクチンの接種がすすめられる場合もありますので、事前に必ず医師と相談されたうえで接種することが重要です。
なお、医療機関によっては取り扱いの数が限られている場合もありますので、事前に問い合わせをされるとよいでしょう。
※2024年11月18日時点の内容です。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
\ アンケートに答えて健康相談を無料体験 /
関連するキーワード
関連する病気
みんなの
歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談※が利用可能
※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。