スポーツドリンクにTPO!?

最終編集日:2022/6/22

運動をすると体温調整のために汗をかくので、水分補給は欠かせません。とくに暑い時期は、熱中症予防のためにも、体に十分な水分が必要です。スポーツドリンクのコマーシャルなどでは、運動前後の水分補給の必要性を訴えるものが多くみられます。皆さんは水分補給にどんな飲みものを選んでいるでしょうか?


まず、汗をかくと、水分だけでなくミネラルも失われますが、こうした場面でスポーツドリンクは適切な飲料です。長時間の運動で大量の汗をかいたときや、暑い中で運動を行い脱水や熱中症が心配なときは、100mLあたり40~80mgのナトリウムを含む飲料(水1Lに1~2gの食塩を入れた濃度)を30分に1回程度とることが望ましいとされます。


しかし、気をつけておきたい点もあります。市販のスポーツドリンクは、汗を大量にかき、エネルギーも多く消費する場面を想定して製造されており、水分やミネラルのほか、糖質も含みます。


そのため、運動量が多くない場面で大量にとると、エネルギーのとりすぎにつながる可能性があります。製品にもよりますが、500mLのスポーツドリンクのエネルギー量は約100kcal。生活シーンに合わせて、上手に利用しましょう。


では、スポーツドリンク以外では、どんな飲みものが適しているのでしょうか? 散歩やウォーキングなどの軽度の運動を1時間程度行う程度であれば、ミネラルや糖分を補給する必要性は低く、冷えた水やお茶で問題ありません。暑い時期の外出時も同様で、水やお茶でよいので、こまめに水分補給することが大切です。


監修

保健同人フロンティアメディカルチーム

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