ペットボトル症候群って?
清涼飲料水をよく飲みます。飲みすぎによる体への影響を教えてください。
ペットボトル症候群という言葉も耳にしますが、病気ですか?
女性/20代
2022/07/01
一般的に、清涼飲料水には砂糖が多く含まれています。
例えば、500mlの炭酸飲料1本に含まれる砂糖は57gで、これは3gのスティックシュガー19本分に相当します。同様に、スポーツ飲料は9本分(27g)の砂糖が含まれます。
こうした飲料を習慣的に飲み続けると、肥満をはじめ、糖尿病や痛風、脂肪肝、高血圧や脳卒中、心臓病などの病気のリスクを上げることが懸念されます。
また、清涼飲料水に含まれる糖分は、体への吸収が速いため、飲むとすぐに血糖値が上昇します。糖尿病や血糖値が高い方の場合、血糖コントロールに悪影響を及ぼします。多量の糖類を含む清涼飲料水をたくさん飲むことにより、著しい高血糖となってケトーシスに至る「ソフトドリンクケトーシス」(俗称「ペットボトル症候群」)を引き起こすこともあります。
世界保健機関(WHO)は、1日に摂取する糖類(砂糖やはちみつ、ジュースや調味料などに含まれる糖類)を、これまで、総エネルギー摂取量の10%未満から5%未満に抑えるべきだとするガイドラインを2015年に発表しています。
ちなみに、摂取エネルギーが2000kcalの場合、5%の糖類は25gです。習慣的に清涼飲料をとっていると、簡単にオーバーしてしまいます。どうしても飲みたい場合は、糖類が調整された製品を利用するのも手です。とはいえ、使用量の増加や甘さに慣れてしまうことのないよう注意が必要です。
健康を考えるなら、甘みのない水やお茶などの飲料が好ましいでしょう。
回答者
保健同人フロンティアメディカルチーム
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